この記事はコンテンツ管理が楽という前評判があったのでお客様協力のもと、実験的にbaserCMSを使ってWEBサイト作成してみたのでその感想をまとめた内容です。
今回お話しするbaserCMSはCMS(コンテンツ管理システム)の一種で無償提供されています。
これをサーバーにインストールしてWEBサイトを制作してみました。
用語説明
まずはいきなりですみません用語説明からです。
本文の中に出てくるのでよく分からない方はここでなんとなくでもご理解いただきたいです。
既に分かっている方は飛ばしてください。
■HTML(えいちてぃーえむえる)とは?
HyperText Markup Languageは、ハイパーテキストを記述するためのマークアップ言語の1つ。略してHTMLと呼ばれることが多い。SGMLを元に開発された。World Wide Web において、ウェブページを表現するために用いられる。
(出典:ウィキペディア HTMLより)
■CMS(しーえむえす)(コンテンツ管理システム)とは?
コンテンツ管理システムは、ウェブコンテンツを構成するテキストや画像などのデジタルコンテンツを統合・体系的に管理し、配信など必要な処理を行うシステムの総称。2005年頃より一般的に普及したといわれる。コンテンツマネージメントシステムとも呼ばれる。(出典:ウィキペディア コンテンツ管理システムより)
■baserCMS(べーさーしーえむえす)とは?
baserCMSは、PHP で開発された国産のウェブサイト向けコンテンツ管理システム 。「ウェブサイト制作プラットフォームとして最適な国産CMS」をコンセプトに開発がすすめられており、オープンソースとして無償配布されている。
baserCMS公式サイト
https://basercms.net/
------------------------------------------------------------------------------
さて、今現在どんなCMSがあってシェアはどうなっているのでしょうか。ホームページは「何で」作られているか?というお話です。
調べてみると今現在、世界中にあるWEBサイトはHTML(None)かCMS(WordPressというCMS)かで作られていることが多いです。
世界のシェア率は、CMSではWordPressが圧倒的に多い
順位CMSシェア率
-------------------------------
None-38.6%
1位 WordPress 39.2%
2位 shopify 3.2%
3位 Joomla 2.2%
4位 Drupal 1.5%
5位 Wix 1.5%
参考: w3techs Historical trends in the usage of content management systems
https://w3techs.com/technologies/history_overview/content_management/all
(2020/12/06現在)
CMSのシェアはWordpressの方が上で独り勝ち
まず、ホームページを作るなら
①HTMLで直接作るか、
②CMSなどで作るか、
③ホームページビルダーなどを使う、のだいたい3択だと思います。
次にその中でシェア率を考慮してCMSを使うならWordpress一択なのですが、
下記の3つの理由から
今回実験的にbaserCMSを使ってみました。
その可能性、将来性も含めてお客さんにも協力してもらい、
実験的にサイトを作ってみました。
<選んだ理由>
baserCMSの使った感想(メリット)
PHPやHTML、CSSなど知らなくても何とかなる
例えばパソコン操作が多少得意なんだけど、PHPやHTMLなどの言語は知らないようなホームページの知識がなにもない人がいたとします。 初心者でもわかりやすい直感操作 例えばブログを書いていて、例えば一部文章を中央詰めや太字にしたい。色を変えたい、大きくしたいなど文字一つでも様々な装飾がしたい。 はやくブログを上げられる。 例えばbaserCMSなどCMSを利用せずHTMLなどでブログを直接作成する場合は面倒です。 と言うのはCSSなどのスタイルシートを用意し、画像の設置場所や文字のスタイルを決めておき、いちいち呼び出したりする必要があるからです。
思った通りに画像が配置できなかったり、画像をどのフォルダに置いたのかもよくわからなくなって探すのに時間がかかったりと慣れていないと苦戦し、作業の効率も下がります。
ところがCMSは直感的な操作で済むので、ブログが早く書けてアップできるので効率的です。 画像をアップロードするときは、どのフォルダに置いたのかを意識する必要がないからです。ホームページを作るときに使う写真などの画像ファイルはFTPソフトを使用して、自分のパソコンからWEBサーバーへアップロードします。この作業はログイン設定だったり
指定したフォルダに入れる必要があるなど少々面倒です。しかしこのアップローダーを使えば画像ファイルを指定するだけでアップロードでき、使いたいときも管理画面からファイル名だけで指定するのではなく、画像が表示される為、視覚的に見れ、選んで使えるので早くて簡単です。すぐに呼び出してブログの好きなところに貼り付けることが出来ます。HTMLで書いているより断然早くて楽にブログが書けます。 管理が楽 特にたくさんブログがあって管理が大変だった経験がある方はわかると思います。 ¥0テーマ、¥0プラグイン baserCMSはオープンソースとして無償配布されています。そして種類はそれほどありませんが、ほとんどのテンプレート(テーマ)が無料で用意されています。 レスポンシブデザインといって、スマートフォン・PC兼用のデザインもあり、管理ファイルが一つで済むので楽ですよ。 また、慣れれば自分でテーマを作り思うままにデザインも作成できます。 導入が楽 私が利用しているWEBレンタル共有サーバー(ロリポップ!サーバー)はbaserCMS用に「簡単インストール」ボタンが用意されています。文字通り、簡単にインストール、導入がスムーズにできました。 次にデメリットを見ていきます。 容量が増え、ファイル数が多くなる。 CMSを導入しないで作る場合に比べると容量は増え、ファイル数は多くなります。 バグ CMSにバグはつきものです。 慣れるのに時間がかかる baserCMSの使いこなすまで時間がかかります。 まずCMSはどこに、なんのファイルが置いてあるのか、どのファイルに影響するのか初めのころはよくわかりません。 ネットを見ているとbaserCMSでホームページを作成しようとして挫折している方もいらっしゃるようです。 私の場合、操作に慣れるまで1週間ほどかかりました。 ブログなどを除き、あまり変わらないページを固定ページというのですが、固定ページの編集に関してはHTMLやCSS、PHPで書かれています。普段HTMLで作業している私としては「どこに何があるのかわからない」ということ以外はフルHTMLでホームページを作成するのと難易度はさほど変わらないというのが感想です。ブログ作成については圧倒的に楽です。サルネーム付きのブログ一覧のページも自動作成ですし、そういったブログなどのコンテンツに関しては作成が一気に楽になります。 メリットが多くあるので、昔HTMLで制作した古いホームページをリニューアルしようと考えている方は検討材料の一つとして参考にしてみてはいかがでしょうか? また無償であること、サーバー容量も少なめで負荷が少ないことも大きなメリットです。
そんな人がbaserCMSでホームページを作ろうとしてできるのか?
私の使った感想ですが、残念ながら「固定ページ」と言われるブログ以外の部分は、WEBサイトの知識を持った人でないと詳細な部分を完ぺきに作ることは難しいと思います(だからホームページ制作業者がいるんですね)。
ですがブログ中心だったり、多少思うようにいかない部分があっても許されるような、例えば趣味でホームページを作ろうと考えているようなら、なんとかなるかもしれないと思っています。
それはPHPやHTMLなど一般的なホームページを作成するのに必要な知識がなくても作れるということです。
そういう場合に、baserCMSではOfficeソフトやテキストエディタのように太字や左詰めボタンが用意されていて、簡単に操作できます。
また、画像の設置も簡単です。
マウスで自由に移動して好きな場所に設置できます。
こういった直感的な操作、自分がこうしたいと思っている操作に対して素直に動いてくれるあたりは初心者でもわかりやすくなっていてたいへんありがたいです。
ファイルのアップロードも楽で簡単です。プラグインで導入できる「アップローダー」などを利用すれば、どの画像ファイルをサーバーのどのフォルダに置いたか?とわからなくなる心配がありません。
私はHTMLだけでブログを作りもしますが、圧倒的にCMSの方が楽でした。
baserCMSはブログを一覧表示出来て、ブログにカテゴリーやタグをつけられます。
一覧表示できて、カテゴリーやタグでソート(並び替え)等が簡単にできるので使っていて本当に楽でした。
特定のカテゴリーのブログに対して一括で処理したりすることもできるのでとても楽なんです。
好きなデザインのテーマを選び、自分の入れたい画像や文章を元のそれと入れ替えていけば良いので慣れればホームページの制作が楽です。
ブログやお客様からのメール問い合わせフォーム、働くスタッフの紹介といった機能を使いたい場合はプラグインが用意されていてほとんど無料で使用できます。
使いたい機能を部品のように追加していけばよいので楽です。ダウンロードして1クリックで追加できます。
公式サイトにマニュアルもありますし、過去の不具合や質問事項のやり取りも共有化されているので困ったときも便利です。
ロリポップ!サーバーでは一番安い月額100円プラン(エコノミープラン)でもbaserCMSを利用できるのがとても魅力的です。費用をかけられないお客様へもすすめやすいです。baserCMSの使った感想(デメリット)
作るWEBサイトや導入する機能等によって大きく変わりますが、全部で大体200Mbyteくらいでした(17ページ、ブログ数100、画像400枚(全て40Kbyte未満程度))
最近はレンタルサーバーは無料で借りる場合など最低でも1Gbyte以上はあるので、デメリットにすらならなずほぼ問題ないと思います。
ファイル数についてはサーバーで制限がかかったりする場合があります。
大きいサイトを小さな容量のサーバーに入れる場合やWEBサイトをいくつも入れる場合は注意が必要です。
そういった場合はサーバー導入時にファイル数のチェックする必要はあります。
マニュアル通りにしても原因不明で動作しないこともあります。
公式サイトには修正パッチや不具合に関する記事・情報もあるのでよく目を通す必要があります。
問題ないのであれば、一つ古いバージョンの導入の検討や既に動作確認の取れている環境と実績のあるテーマで制作することで回避できると思います。
特にテーマをベースに作成した場合、テーマを作った方が詳細なマニュアルを用意していないこともあるので手探りで調べたりしました。
そういったことを踏まえると自分でいろいろ動かして試し、慣れるよりほかありません。
公式サイトにマニュアルがあるので、作業していて詰まるたびにマニュアルで調べたり、ネットで調べたりと地道な作業が必要になります。
当然時間もかかります。
逆に1週間過ぎると作業効率は上がり、スムーズにサイトを制作できるようになりました。
個人のスキルにもよりますが、WEBサイトを一通り作れるようになれば、あとは同じことの繰り返しなので逆に簡単になります。まとめ
特にブログ管理やアップは楽ですので、継続的にブログを書いて発信したい、ブログを中心にホームページを、と考えている方にはよいのではないでしょうか。
ホームページのSEO対策としてコンテンツ(ブログなどの情報)は非常に有効です。
ブログをどんどん書いてGoogleやYahoo!などの検索エンジンの上位化をすることで多くの方の目に留まることに繋がり集客、問い合わせ増や売上アップにつながります。
ブログを書くことによって自身のホームページを強化できます。
私個人としてはそもそもCMSはあまり得意な方ではありませんが、今回の件で慣れたのでブログ中心にWEBサイトを運用していきたいと考えているお客様向けに、1つの案として進めていけたらと思います。こういったCMSを利用すればブログの更新が非常に楽になり、作業効率が上がります。無償のCMSを利用してブログの更新が楽になるので予算が限られている方にとっては非常におすすめです。